昨今、資源制約や環境問題への関心の高まりを背景に、電気自動車(EV)が注目を集めています。 EVはガソリン車と比較して、CO2や排気ガスを出さないため、地球環境にやさしく、ランニングコストも安く経済的です。
EVをどこでも安心して使える社会を実現するため、経済産業省は平成27年度より、全国の道の駅をはじめとする交通拠点を対象として充電インフラ補助事業を開始しました。
この補助事業により道の駅への充電インフラ整備の可能性が高まりましたが、①自治体が限られた期間で予算措置を講じることの難しさ、②運用に係る費用負担の問題などから補助申請が進まないことが懸念されました。
こうした問題を解決すべく、弊社が中心となり、充電器メーカーやネットワークベンダー、電気工事の事業者など、充電インフラに関連するいずれも国内有数の大手企業がアライアンスを組み、立ち上げたのが、E-OASIS(イーオアシス)プロジェクトです。
E-OASISプロジェクトでは、弊社が充電器の設置者となることで、補助金申請から設置、運用にいたる自治体様の様々な負担を大幅に軽減することが可能になります。
これまでE-OASISプロジェクトは北海道から沖縄まで多くの自治体様のご支持をいただき、その充電インフラは令和元年度末現在、225ヶ所の道の駅と15ヶ所の公共施設に展開しています。
弊社では来るべき電気自動車社会を見据え、いち早く充電インフラの必要性に着目し、全国の道の駅・公共施設などにE-OASIS充電インフラの設備を行ってきました。令和2年度は道の駅ひらた(福島県平田村)、稲むらの火の館(和歌山県広川町)、滝原温泉ほたるの湯(和歌山県広川町)に設置し、弊社が設置した充電設備は道の駅・公共施設合わせ240ヶ所(令和3年5月現在)となり、日本での電気自動車社会がより現実味をおびてきたと確信しています。電気自動車社会の到来は、すぐそこまで来ています。充電インフラ整備は、まさにここからが正念場と考えています。